「子どものための文化芸術体験プログラム」(伝統芸能プログラム)を小学校で実施しました。
2022年11月6日
子どもたちの文化芸術に対する関心を高めるとともに、文化芸術体験を通して子どもたちの心豊かな感性を育むことを目的に、アウトリーチ事業として「子どものための文化芸術体験プログラム(伝統芸能プログラム)」を11月1日(火)に行いました。
宮崎市立加納小学校の6年生136人を対象に、狂言師の山下守之さんと茂山千五郎さんのお二人が、「狂言っておもしろい!!」と題してアウトリーチを行いました。
初めに山下さんから、「狂言」についての解説がありました。「狂言」はおよそ650年前の室町時代に誕生したコントや喜劇のようなもので、舞台は屋外であったことから、遠くの観客にもわかるように演技をしていたため、泣く・笑うなどの「型」が大げさになったそうです。そして、舞台セットはなく、場所などはセリフで表現し、観客の想像力を借りて観せるものだということを学びました。
続いて、6年生の国語の教科書に「伝統文化を楽しむ学習」として出てくる「柿山伏」を鑑賞しました。
コミカルな動きやセリフと、迫力ある声に子どもたちはすぐに狂言の世界に引き込まれているようでした。山伏と畑主の掛け合いに大笑い。約20分の上演はあっという間でした。
後半は、ワークショップを行いました。挨拶から始まり、山下さんの真似をしてみんなで「笑い」の型をやりました。ひざを曲げ、上半身をまっすぐ、そしてやや前傾の基本的な姿勢をとると、きつそうにしている子どもたちがいました。その後は代表の8人がステージに上がり、基本の「すり足」や「柿山伏」のワンシーンを演じるなどしました。最後は質疑応答があり、「何歳から始めたのですか?」「狂言を演じていて楽しいと思うことはありますか?」など、「狂言」に興味を持った子どもたちから次々と質問がありました。
子どもたちから「面白かった!」という声が聞こえてきて、こちらもうれしくなりました。
加納小学校の児童の皆さん、ありがとうございました♪